ウパヴィシュタ コナーサナ(開脚前屈)


柔軟性という言葉からは
おそらく、この開脚前屈を
想像されるかたも多いと
思います。
そして、まわりでも
開脚してみたいという声を
ちらほら聞きます。
それほどポピュラーな動きですが
ヨガでもウパヴィシュタ コナーサナと
いう名前で、このポーズが
あるのです。

実は、筆者自身にとっても
非常に愛着のあるポーズで
練習の中には
必ず、このポーズを
取り入れています。

かつて
いろんな意識、やり方、アプローチ、
根性?(汗)で、このポーズに
取り組んでいて、日々、感覚、やり方が
変わるのですが
今のやり方を
可能なだけ書いてみたいと
思います。

 
動きとしては
脚を開いて、背すじをのばして
前に倒れるだけなのですが
大切なのは、自然にポーズが
深まるのを待つということです。



肉体: 内もも、脚裏、股関節周辺、お尻、
       背中などが伸びる。
        股関節周りの動きがスムーズになる
精神:深くポーズに入ったときは
       リラックス作用、鎮静効果がある。

                
               
1.骨盤をしっかりと立てて脚を開く
 90度から120度くらいに
脚を開いてマットに座る。
このとき、膝、つま先は
しっかりと天井方向に向けて
かかと中央が床をとらえる。
そして足指を伸ばすようにして
太ももを太ももの付け根から
伸ばすようにする。
坐骨、太もも裏側で
マットを押して
身体を伸ばす。
(坐骨ではマットを押すが、
身体が固い場合には、多少 膝は
緩めてもよい)
 
場合によっては
手をお尻の後ろにして
この手で身体をマットから
浮かすようなイメージで
身体をまっすぐ、骨盤を立て直すように
する。
このとき、下腹を前方に
押し出すようなイメージである。
 
この下腹を前方に押し出すくらいの
イメージでしっかりと開いて
座ることが、大切です。
それまでは、前屈をしないこと。
まずこの状態を深めていきましょう。
 
このとき、背筋には
力みはありません
2.前方に伸びるように前屈する
吸う息、もう一度
上体を伸ばして胸を開き、
お腹を引き上げる。
吐く息、ゆっくりと股関節(腰ではなく)
から前方に倒してゆく。
 
身体を出来るだけ長く、遠くに
運ぶイメージで。
お尻、太ももは
しっかりとマットを捉える。
 
前屈する際に
お腹はしっかりと引き上げ続けること。
(下腹を引き締めて、胃を胸の中に
移動させるイメージ)
お腹を引き上げる前方向の力と
背中を、前方に伸ばす力をリンク
させるとよい。
 
 
そして、前屈するときに
上体が前方に伸びる一方、
坐骨でしっかりと床を
斜め下方向に押すこと、
言葉を言い換えたら
お尻を後方に引くことが
大切である。
 
この2方向の動きかわ
同時におこることに
よってポーズは深まってゆく。
 
 
あとは、少しずつ
股関節が緩むのを
待って、小刻みに深めて
ゆくのである。
 
仮にあと一歩で手が届いたとしても
焦ってはいけない。
身体の許可を得るまで待つのだ。
 
なお、前屈する際に
手で足の親指をとっても
普通に手を前に滑らせてもよい。
 
個人的には
初めは手をお尻の後ろにおいて
バランスが整ったら
身体の前に手を置きなおして
背すじ伸ばして
身体を倒す。
少しずつ手を前に歩かせて(ただし
腕は伸ばさない)
ある程度、深まったら
手を横に伸ばして
足の側に添えるか、足先に触れるのが
好きだ。
 
初めてから手で足の親指を持ってから
前屈して、深まったら
すぐ側の床において、その手で
かかとを後ろに押すようなイメージで
(脚をさらに開く方向)
さらに身体を前方に伸ばそうと
するときもある。
 
いろいろ試してみよう。
個人的には
初めてから手を前方に伸ばすことは
現時点では
あまりやらない。
動きの、より中心
股関節周りに意識を集中したいからだ。
 
やがて床に顎が、
次に胸、そしてお腹がつくので
ある。
この際に、膝は出来るだけ
天井方向を向いていること。
内側にあまり倒さないこと。
ただし、無理をするくらいなら
ある程度は
自然な感じを優先させて
やってもよいかもしれない。
 
そしてゆっくりと
深い呼吸を繰り返して
身体の刺激、そして
深い静けさ、リラクゼーションを
味わってみるのである。
 
 
 
  

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