山のポーズ(タダアーサナ)
肉体:お腹、腿を引き締める。肩凝り、全身疲労の緩和。
山のように雄大に立つことが求められるポーズ。立位の基本のポーズである。よりダイナミックなアサナ(ポーズ)をとるための出発のポーズであり、終着点のポーズでもある。太陽礼拝の初めと終わりもこのポーズをとる。
精神:集中力を高める。中心軸が整う。
エネルギー:エネルギーの通りがよくなる。
1.両足に均等に体重をかけて立つ。
足の親指の付け根を合わせて、かかとは指2〜3本くらい開けて立つ。足の人差し指同士が平行になるように立つ。
足指を持ち上げて広げてからマットの上に置き、両足にバランスよく均等に体重をかけて立つ。特に親指付け根、小指の付け根、かかとの3点で均等に体重を感じる。
目を閉じて足裏を感じ、バランスのとれる場所をみつけていく方法も有効。
両足を揃えて立つことでバランスを崩してしまう、不安定になってしまう場合は足を腰幅にひらく。安定して立つことができる足の幅を選ぶようにしましょう。腰痛や膝を痛めている人も足を少し開くといいでしょう。
2.下半身から順に積み上げるように立つ。
3.背筋をのばし、胸を開く。
下半身が積み上がったら、背筋をのばして立つ。胸を開き、鎖骨は広く長く。肩甲骨で背中を押すように広げ、背中に空間を持たせる。お腹(肋骨の下あたり)を前に出さないように、腰反らないように、尾骨は中に戻す。肩の力を抜き、両手は体の横に、中指は床方向にスッと伸びる。
4.あごを軽く引き、頭頂部は天井方向へ。
下半身、上半身を積み上げてきたら、最後は顔、頭。
あごを軽く引き、首の後ろを長くのばす。頭頂部は天井から吊られているイメージをもつ。喉を締め付けすぎず余分な力は抜き、口の中、下は柔らかく保つ(口の中で平行に保つ。)
5.微動だにしない自分の存在を感じる。
足で大地を踏みしめ、踏みしめるのと同じエネルギーが下から上へ、背骨をつたってのぼるのを感じてみましょう。この状態でしばらく静止し、垂直方向に微動だにしない自分の存在、自分の力強いエネルギーを感じましょう。目を閉じる方が集中しやすい、内側に意識を向けやすい人は目を閉じましょう。
ターダアーサナは立位のポーズの開始位置ですが、1つのポーズとして練習することも大切です。この体勢で1分ほどキープしてみましょう。
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